プロフィール
単著・主著
『「活動型」日本語クラスの実践――教える・教わる関係からの解放』
- マルチェッラ・マリオッティ,市嶋典子(著),細川英雄(監修)
- スリーエーネットワークより2022年5月刊[出版社による紹介]
本書は、ヴェネツィアのカフォスカリ大学で行われた活動型授業 ―Action Research Zero: ARZ― の実践の記録である。「活動型」のクラスでは、学習者自身が、興味のあること(もの)からテーマを設定し、他者との対話を繰り返しながら、自らのテーマへの認識を深めていくことを通して日本語を習得していく。このような実践が、初級クラスでどのように行われるのか、第1部では、全16回の授業の様子が、ARZ生とのやり取りを通して、授業担当者らの鋭い目線で臨場感たっぷりに語られる。第2部では、ARZの理論的背景として、「活動型」の歴史的背景や、評価の考え方など、著者らによる3本の論文を収録。巻末には、資料として、学習者のレポートや成果物をそのままの形で掲載。
書評
- 工藤理恵,武一美(2024).【書評】細川英雄監修 マルチェッラ マリオッティ・市嶋典子著 「活動型」日本語クラスの実践 教える・教わる関係からの解放『早稲田日本語教育学』35,173-177.http://hdl.handle.net/2065/0002000824
- 『新英語教育』2023年5月(645号) Book Review『「活動型」日本語クラスの実践』
関連記事
日本語教育における評価と「実践研究」――対話的アセスメント:価値の衝突と共有のプロセス
- 市嶋典子(著)
- ココ出版(シリーズ「日本語教育学の新潮流」8)より,2014年3月刊
- ISBN:978-4904595435
- 定価:3,600円+税
本書は,日本語教育の分野において評価研究と実践研究がどのように行われてきたのか,過去の文献を詳細に調査し,その問題点を浮き彫りにする。その上で,自身の教育実践を示し,「対話的アセスメント」という新たな評価の概念とアプローチを提起する。日本語教育における評価のパラダイムシフトを図る意欲作。
※本書の出版は,科研費(研究成果公開促進費:学術図書,255068)の助成を受けたものです。
もくじ
- 第1章 評価とは何か
- 第2章 日本語教育における評価の問題
- 第3章 日本語教育において「実践研究」と評価はいかに意味付けられてきたか
- 第4章 実践研究における筆者の立ち位置と研究方法
- 第5章 学習者は相互自己評価をどのようにとらえているか
- 第6章 相互自己評価から「対話的アセスメント」へ
- 第7章 価値の衝突と共有のプロセスの創出
- 第8章 総合考察――日本語教育における「対話的アセスメント」とは何か
関連記事
- 山本晋也(2017).【書評】市嶋典子著 日本語教育における評価と「実践研究」―対話的アセスメント:価値の衝突と共有のプロセス『早稲田大学日本語教育学』22,131-135.http://hdl.handle.net/2065/00054108
- 広瀬和佳子(2016).【書評】理念なき日本語教育への批判と価値の創造への挑戦――市嶋典子『日本語教育における評価と「実践研究」―対話的アセスメント:価値の衝突と共有のプロセス』ココ出版,2014『リテラシーズ』18.http://literacies.9640.jp/vol18.html#b2
- 熊谷由里(2014年6月13日).真の「教育」活動の一環としての評価のあり方を考える(書評:市嶋典子『日本語教育における評価と「実践研究」――対話的アセスメント:価値の衝突と共有のプロセス』ココ出版,2014年)『ルビュ「言語文化教育」』497.[TXT]
- 黒﨑佐仁子(2014).書評『日本語教育における評価と「実践研究」――対話的アセスメント:価値の衝突と共有のプロセス』市嶋典子著『多言語多文化研究』20(1),48-51.https://www.bsig.org/2014
- 市嶋典子(2014年5月9日).人間の生に還元しうる知を目指して(自著を語る)『ルビュ「言語文化教育」』492号.[TXT]
学位論文
- 市嶋典子(2010).『「対話的アセスメント」の意義と課題――日本語教育における「実践研究」からの問い』早稲田大学大学院日本語教育研究科博士論文.http://hdl.handle.net/2065/36496
- 市嶋典子(2006).『日本語教育における協働とは何か――テーマの共有化・固有化を手がかりに』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).
経歴
- 2022年10月~
- 金沢大学 人間社会研究域 歴史言語文化学系(現,国際学系) 教授
- 2013年10月~
- 筑波大学北アフリカ研究センター(現,地中海・北アフリカ研究センター) 客員共同研究員
- 2019年4月~2022年9月
- 秋田大学高等教育グローバルセンター 准教授
- 2016年4月~2022年3月
- 人間文化研究機構地域研究推進事業「現代中東地域研究」秋田大学拠点 拠点構成員
- 2018年8月~2019年3月
- 秋田大学教育推進総合センター(国際交流センター兼務) 准教授
- 2014年4月~2019年3月
- 秋田大学国際交流センター 准教授
- 2016年5月~2017年3月
- ヴェネツィア「カ・フォスカリ」大学(イタリア)アジア北アフリカ研究学科 客員研究員
- 2013年8月~2014年3月
- 秋田大学国際交流センター 講師
- 2011年4月~2013年7月
- 秋田大学国際交流センター 助教
- 2011年2月
- 早稲田大学日本語教育研究科博士後期課程 修了
- 博士(日本語教育学)学位取得
- 2010年10月~2011年3月
- 早稲田大学国際学術院 特別研究員
- 2010年9月
- 早稲田大学日本語教育研究科博士後期課程 単位取得満期退学
- 2008年10月~2010年9月
- 早稲田大学国際学術院 助手
- 2006年9月~2008年7月
- 早稲田大学日本語教育研究センター 契約講師
- 2006年9月
- 早稲田大学日本語教育研究科博士課程 入学
- 早稲田大学日本語教育研究科修士課程 修了
加入学会
- 言語文化教育研究学会
- 2017年3月~ 学会誌編集委員会委員
- 国立大学留学生指導研究協議会(COISAN)
- 2018年04月~2022年7月 東北地区幹事
- 日本語教育学会
- 2016年7月~ 審査・運営協力委員
- 2015年4月~2017年3月 東北地区委員
- 早稲田大学日本語教育学会
- 2008年10月~2010年9月 学会事務局
- ヨーロッパ日本語教師会(Association of Japanese Language Teachers in Europe, AJE)
- 2014年~
- 日本外国語教育推進機構(JACTFL)
- 2020年~